三菱電機は、ベンチャーキャピタルであるグローバル・ブレインとコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「MEイノベーションファンド」を設立したことを1月13日に発表した。
同CVCファンドの運用総額は50憶円で、運用期間は10年を予定しているという。
三菱電機は、有望なスタートアップを対象に2020年度から総額100億円の投資を行ってきた。この活動の一環として、MEイノベーションファンドの立ち上げに至ったという。 グローバル・ブレインは1998年の設立以降、これまで1,706憶円の運用資産実績があり、2021年の投資総額は202億円、125件の投資件数といった実績を有する。
今回両社が設立したMEイノベーションファンドの投資対象は、デジタルおよびグリーンイノベーション領域を中心に広範な技術を持つ三菱電機との協業の可能性を有する国内外のスタートアップ企業とする想定だ。
同ファンドを通じ、有望なスタートアップ企業の成長支援を行うとともに、三菱電機とのオープンイノベーションを実現することで、事業モデルの変革や新規事業の創出を目指していくとしている。
世間的にも注目されているグリーンイノベーション領域だが、グローバル・ブレインは以前より同領域で数社の投資実績があり、同社のネットワークからも広く可能性を探っていくとしている。
三菱電機の専務執行役 ビジネスイノベーション本部長、松下聡氏は投資対象について「革新的な技術およびビジネスモデルを持っているということもそうだが、三菱電機とのシナジーという点も考えて投資先を検討していきたい。ミッシングピースの補完という点も重要視したい。お互いが双方向で足りない部分を補完するというのがこの取り組みで期待できる部分だと考えている」とした。