大日本印刷(DNP)は1月13日、業務委託先の協力会社に対する見積依頼から発注、納品物の受領、支払通知等に至るすべての取引のプロセスをデジタル化するため、OpenTextの「WebEDIシステム」を導入すると発表した。

  • プライチェーンデジタル化の主な特徴

    サプライチェーンデジタル化の主な特徴

業務委託先の協力会社への見積依頼から、注文・納品・請求~支払まで、一連の業務プロセスをデジタル化、ペーパーレス化することにより、発注書・納品書の作成、捺印業務、郵送や持参による授受、受領した取引書類の目視確認や入力、請求書の作成・郵送・持参など、従来は人手で行っていた業務の負荷を大幅に軽減するという。

また、取引関連の業務プロセスの各手続きが迅速かつスムーズに行われているかについて、取引情報をデータ化、可視化してモニタリングすることで、不適切・不正な取引を牽制・抑止。同システムに蓄積されたデータを分析することで、手続きの遅延や不正の疑いなどを検知・追跡できるため、取引に関するコンプライアンス(法令等の遵守)違反の牽制や抑止にもつながり、ガバナンス(統治)を強化するという。

さらに、同システムで蓄積する取引情報は、国税関係書類に係る電子帳簿保存法が求める保存や見読性の要件を充たし、国税調査などへの対応も効率化するとしている。

また、システムのバックアップや多重化などにより、全体の99.95%の時間でシステムが利用可能な「高可用性」を維持できるとする。この体制により、24時間365日、あらゆるインシデント(セキュリティ事案)を常時監視する。また、多要素での認証機能の導入により、ユーザーID・パスワードの漏洩や盗用等を防止することで、高いセキュリティを確保するということだ。