凸版印刷は1月12日、AIでパーソナライズされた複数の化粧品を、自販機のように非接触で提供できる什器「AIレコメンドベンダー」を開発し、今月より本格運用を開始したと発表した。
「AIレコメンドベンダー」は、AIで一人ひとりの顔を瞬時に分析し、分析結果に合わせてパーソナライズされた複数の商品を組み合わせて、その場で自販機のように提供できる什器。専用のオリジナルパッケージへの名入れ機能を搭載することで、利用者は世界に一つしかないパーソナライズ商品の提供を受けることができる。
同製品は現在、カネボウ化粧品の化粧品ブランド「KATE」の「KATE iCON BOX」に採用されている。分析結果に合わせて、26色の単色アイシャドウから4色を提案・カスタマイズでき、約35万通りの色の塗り方の組み合わせから、オリジナルのアイシャドウパレットを提供できる。
また、「KATE iCON BOX」専用にオリジナルデザインされたパッケージの中のアイシャドウ保護シートには、アルファベット・ひらがな・カタカナから12文字までの名入れが可能。さらに、この分析結果と提案されたオリジナルパレットの画像は、スマートフォンに保存して持ち帰ったり、SNSなどにシェアしたりできるということだ。設置店舗はKATE公式ブランドサイトに掲載されている。
凸版印刷は今後、化粧品業界に向けて同製品をより広いエリアに展開し、2025年までに全国で100台の設置を目指すとしている。価格は~900万円(開発費除く。仕様によって価格変動あり)