Check Point Researchは1月10日(米国時間)、「Check Point Research: Cyber Attacks Increased 50% Year over Year - Check Point Software」において、2021年のサイバー攻撃の数に関する調査結果を公表した。これによると、2021年は2020年と比較して、企業ネットワークに対する1週間あたりのサイバー攻撃が50%増加したことがわかったという。特に第4四半期はピークに達し、各組織で900を超える攻撃が記録されたとのことだ。
週あたりの企業ネットワークに対する攻撃数をまとめた次のグラフを見ると、2020年第2四半期を皮切りに攻撃数は右肩上がりで増えており、2021年第4四半期には最高値を記録していることが一目で分かる。
攻撃の対象となったセクターは、教育・研究関係が最も多く、毎週平均1605件の攻撃を受けている。これに、政府・軍事部門が週に1136回、通信業界が週に1079回と続いており、いずれも2020年と比較すると大幅に増加している。
Check Point Researchは、増加を続けるサイバー攻撃に備えるためのセキュリティ戦略として、統合されたセキュリティソリューションでの包括的な保護によって攻撃が発生する前に防止すること、組織のあらゆる資産を潜在的な攻撃対象と見なしてすべてを保護することなどを挙げている。
また、適切なセキュリティを維持するために、次のような対策を徹底することを推奨している。
- すべてのシステムとソフトウェアで最新のセキュリティパッチが維持されるように努める
- ネットワークをセグメント化し、ネットワーク全体に感染が伝播するのを防ぐ
- 潜在的な脅威を認識するように、時間をかけて従業員を教育する
- 最先端のセキュリティテクノロジーの実装する