総務省は1月11日、データサイエンス・オンライン講座として「誰でも使える統計オープンデータ」を開講した。統計リテラシーの向上を狙う取り組みであり、「データサイエンス力」の高い人材の育成を目指す。
同講座は政府統計の総合窓口であるe-Stat、総務省や統計センターが提供する統計GIS(Geographic Information System:地理情報システム)、およびAPI機能などを使い、統計オープンデータを活用したデータ分析の手法を学ぶ内容だ。1週間あたり3時間程度の学習を約4週間継続する。
1週目ではe-Statの統計データを活用したデータ分析の事例や、e-Statの基本的な活用方法について学び、2週目に公的統計データの基本事項や読み方を学ぶ。3週目は統計データと地図を組み合わせた統計GIS(jSTAT MAP)の活用方法を学ぶ。その後、4週目には講座全体のまとめと、統計API機能の仕組みや具体的な活用事例などの統計オープンデータの高度な活用方法を学ぶスケジュールだ。
同講座では、統計家の西内啓氏や不動産販売価格予測サイト「GEEO」の開発者である小谷祐一朗氏をはじめ、総務省統計局および統計センターの職員らが講師を務める。講師による説明動画を視聴後に、各週に実施される確認テストや課題により習熟度を確認する流れだ。確認テストや課題の得点率に応じて終了証を取得できる。
各週の確認テストは5問程度の多肢選択問題が出題され、最終課題では20問程度の多肢選択問題が出題される。60%以上の得点率で修了だ。なお、同講座は2021年3月に実施した講座を再掲するものである。