クリックテック・ジャパンは1月11日、2022年の事業戦略戦略説明会を開催した。この中で、米Qlik CSO(最高戦略責任者)ドリュー・クラーク(Drew Clarke)氏は、データおよびアナリティクスのメガトレンドとしてアナリティクス、データ、アプリケーション+ IOT、コンピュート+ SaaSの4つの波が相互作用しており、われわれの戦略もこれらに対応する形で形成しているとした。

  • 米Qlik CSO(最高戦略責任者)ドリュー・クラーク(Drew Clarke)氏

  • データおよびアナリティクスのメガトレンド。中心は2000年で、それからの成長を表現している。それぞれの波は低成長から始まり、やがて高成長になり、そして鈍化し、新しい波が出てくるという流れだという。

「データはあらゆる場所にあり、クラウドに移行してきている。技術の進化により、アナリティクスやアプリケーションという新しいチャンスが生まれてきている。4つのレトレンドはデータの扱いやすさにもかかわっている。ほとんどの組織はデータは受動型で、データが何なのかに注力している。しかし、新しい組織ではいろいろなデータを使っていこうとしている。これらのトレンドによって、IT部門とビジネス部門の融合が進んでおり、これによって、さらなるデータの価値を生み出すことができる。それがわれわれのアクティブインテリジェンスというビジョンにつながっている」(クラーク氏)

アクティブインテリジェンスは、BI(ビジネスインテリジェンス)の次のステップで、リアルタイムで分析し、即座の行動を促すもの。

アナリティクスデータパイプラインの仕組みは、リアルタイムでデータを取得し、どこにどういうデータがあるのか(見つける)、分析(理解する)、分析結果をもとに行動するで、同社ではそれに沿うようにクラウド上でアナリティクス基盤を提供しており、これらに必要な機能をM&Aやパートナーシップにより実現し、アクティブインテリジェンスを達成しているという。

  • アナリティクスデータパイプラインの仕組み

そして、クリックテック・ジャパン カントリーマネージャー 今井浩氏は、アクティブインテリジェンスを日本に浸透させるために、経営層やマネージャー層を中心にアクティブインテリジェンスのメリット、強みを訴求することを2022年度の戦略を掲げた。CDO設置とデータリテラシーの重要性を訴求するために、CDO Clubとの共同調査「日本企業における最高データ責任者設置状況とデータ活用実態把握」を行うとともに、データリテラシー無料講座の開設する。

  • クリックテック・ジャパン カントリーマネージャー 今井浩氏

また、パートナーエコシステムを強化し、既存パートナーの強化と新規パートナー開拓を行うほか、ユーザーコミュニティの醸成を図るため、日本独自のユーザーコミュニティ「Qlikアドボケイト」」も立ち上げた。ここでは、日本語化のロードマップ、開発リクエスト、ユースケースなどの情報共有を行うという。

  • 2022年のクリックテック・ジャパンの戦略