NTTドコモは1月11日、モーションキャプチャによって取得したモーションデータをリアルタイムに配信して、3Dモデルに反映する技術を開発したと発表した。同技術により、視聴者の端末上でリアルタイムに動く3Dアバターを自由な視点から閲覧可能となるため、没入感のある視聴体験が実現されるという。
同技術では専用の機材を用いて取得したモーションデータを、VR(virtual reality:仮想現実)空間上の3Dモデルにリアルタイムに反映することで、ライブ配信と自由視点での視聴が可能となる。そのため、従来の技術と比較してより没入感の高い体験ができるとのことだ。
今回開発した技術はモーションデータのみをリアルタイムで配信する仕組みであり、類似するほかの技術よりも比較的小さなデータ量で配信可能だ。必要最小限のデータのみで3Dモデルを用いたライブ配信が行えるうえ、複数人のモーションデータの同時配信にも対応する。
さらに、従来の映像配信の分野で広く使われている配信技術を利用しているため、専用の配信環境も不要であり、CDN(Content Delivery Network:コンテンツデリバリーネットワーク)を介して低コストでの大規模配信も実現するという。