TISインテックグループのTISは1月7日、企業のシステム基盤のクラウド化をサポートする「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)トータル支援サービス」について、「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」を追加したことを発表した。
「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」は、企業のオンプレミスで稼働しているデータベースプラットフォーム「Oracle Exadata」およびOracle Databaseを、OCIのExadata Cloud Serviceへ移行させるものだ。Exadata Cloud Serviceは、Oracle Exadataをパブリッククラウドで提供するサービス。
同サービスはほかのクラウド環境と連携したマルチクラウド化にも対応するほか、ハイブリッドクラウドにも対応しており、オンプレミスで運用しているExadataのBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)対策や、DR(Disaster Recovery:災害復旧)対策としても用いることができる。
「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」は「コンサルティングサービス」「導入・移行サービス」「統合運用管理サービス」の3つのサービスで構成されている。
コンサルティングサービスは「アセスメント」と「PoC(Proof of Concept:概念実証)」の2つのメニューが含まれ、アセスメントでは「Exadata Cloud Service導入Fit&Gap」「移行方針/ロードマップ策定」「Tobeシステム構成定義」「コスト試算/効果算定」の4つの工程でExadata Cloud Serviceの導入移行の計画策定を支援する。また、PoCではExadata Cloud ServiceおよびOCIについて移行、性能、運用の3つの観点で検証することで、フィージビリティを確認する。アセスメントは2カ月から3カ月程度で400万円から。PoCは約2カ月で300万円から。
導入・移行サービスはExadata Cloud Serviceの導入・セットアップからOracle Database移行・システム切り替えまでをOCIのIaaSレイヤも含めて支援するものだ。要件に応じて、高可用性構成やDRへの対応、停止時間を極小化した移行の実現などを支援する。導入・移行サービスの価格は個別見積もり。
統合運用管理サービスは「統合監視サービス」と「運用保守サービス」によってExadata Cloud ServiceおよびOCIの運用保守をトータル支援するサービス。同社のOracle統合運用管理サービスを拡張し、Exadata Cloud Serviceにも対応する。「運用保守サービス」としては24時間265日のオペレーターサービスも提供する。統合監視サービスは月額19万円から。運用保守サービスの価格は個別見積もり。
同社は今後、「OCIトータル支援サービス」の対応範囲をOracle Cloud VMware Solutionまで拡張する予定だ。OCIでのアプリケーション実行基盤(構成管理やコンテナ)への対応も進める構え。