ライオンとNTTデータは1月6日、ライオンが掲げる成長戦略のうち「4つの提供価値領域における成長加速」を図るため、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する業務提携を開始すると発表した。

ライオンの中長期経営戦略フレームである「Vision2030」の実現に向けて、NTTデータはDXの実現プロセスやノウハウを体系化した「デジタルサクセスプログラム」を提供する。これによりライオンは、デジタル基盤の構築や事業変革に向けてDX推進プロセスの確立や人材開発の強化に取り組む予定だ。

両社が構築するデジタル基盤は、ライオンが口腔健康情報の利活用を実現する「LION Oral Health Database」や新規事業開発のために用いられる。NTTデータはライオンと一体となって、基本構想検討から構築、運用、改善までを推進する。

具体的には、推進プロセスの確立として、NTTデータが開発したデジタルサクセスプログラムによる自律的なDX戦略の立案および定着化に取り組む。これにより、ライオンの既存事業の高度化や次世代ヘルスケアにおける新たな事業の立ち上げも見据えているという。また、事業環境や注力事業の変化に応じて速やかにデジタル基盤を進化させられる体制を作るとのことだ。

両社の社員の相互交流などによって、データ活用の必要性を浸透させるような意識醸成も狙うのだという。加えて、ライオンの社員向けとなる専用講習の開発などを通じてDXを推進する多様な人材の育成も図る。