米国半導体工業会(SIA)によると、2021年11月度の半導体市場は前年同月比23.5%増、前月比1.5%増の497億ドルとなったという。また、2021年1月から11月までに出荷された半導体の合計個数は1兆500億個となり、過去最高を更新。市場規模、販売個数ともに2021年通年でも過去最高を更新する見込みだという。

SIAのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)であるJohn Neuffer(ジョン・ノイファー)氏は、「2021年12月のデータはまだ報告されていないが、チップメーカーが高い需要に対応するために生産を増やしていることもあり、すでに11月時点で市場規模ならびに出荷数ともに過去最高を更新することが確実になった」と述べている。

地域別で見ると、米州が前年同月比28.7%増、前月比4.2%増、欧州が前年同月比26.3%増、前月比3.1%増、アジア太平洋/その他すべてが前年同月比22.2%増、前月比0.9%増、日本が前年同月比19.5%増、前月比1.1%増と前年同月比、前月比ともにプラス成長となったが、中国のみ前年同月比21.4%増も前月比では0.2%減となったという。

  • 2021年11月の半導体市場

    半導体市場の月間売上高推移(単位:10億ドル) (出所:SIA、WSTSの集計に基づきSIAが3か月移動平均を計算し作図)