WHILLは1月4日、経営・組織体制のさらなる強化を目的として、社外取締役にサントリーホールディングスの代表取締役社長である新浪剛史氏、アドバイザーにAppleでiCloudやApple mapなどのプロダクトデザインを統括するMegan Frost(メーガン・フロスト)氏、CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)にファーストリテイリングやメルカリなどでIT活用のサービス構築経験を持つ福田慧人氏が、それぞれ2022年1月1日付で就任したことを発表した。
WHILLは「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとしており、近距離モビリティ「WHILL」およびこれに付随するサービスを展開する。高齢者の増加などを背景に歩行困難者数が今後増加すると考えられており、さらなる事業成長と近距離移動サービスおよびプラットフォーム開発の強化を目的として今回の新体制構築に至ったとのことだ。
社外取締役に就任した新浪剛史氏はハーバード大学経営大学院でMBAを取得後に三菱商事を経て2002年ローソンの社長CEOを務めた。2014年よりサントリーホールディングス社長。WHILLのミッションや新しい発想の近距離モビリティ開発に共感し、自身の経験を生かせればと同職を引き受けたという。
アドバイザーに就任したMegan Frost氏はシリコングラフィクスなどでデザイナーとして従事したのちに2004年にApple入社。2016年からiCloud、Apple Maps、Educationのプロダクトデザインを統括する。同氏は「WHILL」以前からを好きな製品だとしており、「これまではユーザーの一人としてフィードバックをしてきましたが、今後はアドバイザーとして、より深いレベルで関わっていけることを大変嬉しく思います」とコメントしている。
新CTOとなった福田慧人氏は2006年にヤフーに入社。ファーストリテイリングや日産自動車などを経て2019年からメルカリの事業戦略チームに所属しイノベーション業務に従事している。これまでに経験したソフトウェア開発の経験や知識を生かして、ハードウェアとソフトウェアの両輪から気軽な近距離移動を支援するとしている。