富士通とRidgelinezは12月24日、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)で定められる環境課題の解決に向けて連携を強化すると発表した。
連携の第一弾として、顧客のSDGs達成に向けた経営戦略立案から対策の実施までを両社で強力に支援するため、SX(サステナビリティトランスフォーメーション)実現に寄与するコンサルティングサービスを2022年1月から開始する。また、サプライチェーンにおけるCO2(二酸化炭素)排出量を算定し可視化するクラウドサービスを2021年12月14日から開始する。
SX実現に向けたコンサルティングサービスとして、サステナブル経営戦略の立案や、CO2排出量ゼロを目指すカーボンニュートラル実現、投資家などに向けた情報開示対応の支援など、SXを実現するコンサルティングサービスをRidgelinezより提供する。
Ridgelinezは同サービス提供に伴って社内体制を強化し、再生可能エネルギーやバイオテクノロジー領域などに関わる専門性の高いメンバーを中心とした新たな組織「SXプラクティス」を2022年1月に設立するとのことだ。
サプライチェーン上のCO2排出量を可視化するサービスでは、工場や事業所ごとの燃料や電力の使用量などのデータと、製品の製造や輸送で発生するCO2排出量などのデータをクラウド上に集約して、総CO2排出量を可視化する。国や地域、事業所、カテゴリごとにCO2排出量を表示可能な「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA 工場最適化ダッシュボード」を使用するという。
さらに、工場内の設備や製造工程単位ごとにエネルギー使用量などのデータを収集するサービスと組み合わせて、情報収集の効率化やトレーサビリティの確保を支援し、カーボンニュートラル経営の実現に寄与する。