大日本印刷(DNP)は12月23日、AKIBA観光協議会の公認のもとで、2022年春のオープンを目指して地域共創型XR空間「バーチャル秋葉原」の開発を進めていると発表した。神田明神社殿(東京都千代田区)の高精細CGなど、リアルとバーチャルの融合による地域共創型のまちづくりを推進するという。

日本の伝統文化だけでなくアニメやゲームなどジャパンカルチャーの発信を行うことで秋葉原地域の活性化を図るとともに、この活動を推進する組織として「バーチャル秋葉原」委員会を設立して団体および企業の参加を募る予定だ。

  • 「バーチャル秋葉原」のイメージビジュアル

XRは、AR(Augmented Reality:拡張現実)やVR(Virtual Reality:仮想現実)、MR(Mixed Reality:複合現実)などの技術の総称だ。「バーチャル秋葉原」では、秋葉原のメインストリート「中央通り」と創建1300年の歴史を持つ「神田明神」を舞台に、リアリティとサイバー感が共存するXR空間の構築を進める。

  • 高精細な神田明神社殿のイメージ

サービス利用者はスマートフォンやPCなどでXR空間にアクセスして、アバターを通じて仲間とともに街や施設を探索できる。また、同空間内で開催されるイベントやライブへの参加といった体験も可能だ。

自治体や参画企業は国内外から集まる生活者に向けて、各種商品の販売やサービスの提供、クリエイターによるコンテンツ作品の展示や販促活動などに取り組むことができるという。