NTTドコモは12月23日、小売OMO(オンラインとオフラインの融合)領域のソリューション開発の一環として店舗内の来店者の属性、行動特性や、オフライン広告の効果を可視化しマーケティング施策の改善につなげる取り組みを開始すると発表した。

取り組みの一環として、ゼビオが展開する「スーパースポーツゼビオ」4店舗に属性認識カメラとサイネージを活用した特殊販促棚を設置し、サイネージで放映される広告の視聴から棚に陳列された商品の購入までの来店・購入者属性および行動特性を把握、分析する。

  • 取り組みの実施イメージ

特殊販売棚に用いるAI技術を搭載した属性認識カメラは、サイネージ広告を視聴した人の人数、性別、推定年齢などを、マスクの有無にかかわらず取得可能。カメラ画像をもとにした属性解析データと、デジタルサイネージの広告配信履歴に、店舗のPOSデータを突き合わせることで、どの広告が、どの層に視聴され、結果どう売上につながったかを分析することが可能になるとしている。

これらの分析にドコモが保有する「d払い」の利用データや趣味嗜好データなどを統計化したデータを掛け合わせることで、より効果的な分析につなげる。

こうした取り組みの結果などをもとに、ドコモは解析データを活用したメーカーの商品開発やマーケティング施策、小売店における販促施策を支援するサービス開発に取り組んでいくとのことだ。