PwCコンサルティングは12月22日、企業による仮想空間「メタバース」を活用したビジネス変革を支援するサービスを開始すると発表した。事業構想から、新規事業のデザイン、マネタイズモデルの設計、データ活用、システム開発にいたる具体化まで一貫して対応する。

PwCコンサルティングは同サービスの主な特徴として、「コア事業視点」、「バリューチェーン視点」、「メタバース業界全体の視点」の3点を挙げる。

コア事業視点では、経営戦略刷新や新規事業検討など、企業が経営上のコア事業において抱える課題を解決する手段としてメタバースに着目し、ソリューション提案を行う。具体的には、メタバースを活用した事業構想に始まり、リアルでの物理的壁がなくなる中でのボーダーレスや海外事業構想、メタ・メタバース(複数のメタバース同士をつなぐような、メタバースのメタバース)の到来を前提とした事業にも対応する。

バリューチェーン視点では、既存事業の強みに加えバリューチェーンに目を向け、メタバース活用による付加価値や、新たな体験価値創出の可能性を検証する。従来主流だった、展示や広告の場といったバリューチェーンの最下流におけるメタバース活用だけでなく、事業活動の最上流から支援していく。

メタバース業界全体の視点では、メタバース業界動向の調査や規制対応、法対応、知的財産の取り扱いなど、メタバース業界全体の動向を捉えた支援を行う。

PwCコンサルティングでは、すでにメタバース環境を同社内に構築しているといい、これらのコンサルティングサービスやクライアント企業との議論を、仮想空間にて行うことも想定しているとのことだ。