IDC Japanは12月21日、企業のデジタルマーケティングをITおよびビジネスの側面から支援する国内デジタルマーケティング関連サービスにおける2020年~2025年のセグメント別/産業分野別の市場予測を発表した。
これによると、2020年の同市場は、前年比2.6%増の4,305億円。2020年~2025年の年間平均成長率(CAGR:Compound Average Growth Rate)は7.2%、2025年の市場規模は6,102億円になる見込みとしている。
国内デジタルマーケティング関連サービス市場を同ITサービス市場と同ビジネスサービス市場に分けると、同ITサービス市場は、マーケティングプラットフォームの導入需要、周辺システムとの連携開発やデータ統合の需要に支えられ、2020年~2025年にCAGR 3.2%で成長し、2025年に2,296億円となる見込み。
同ビジネスサービス市場は、ビジネスコンサルティングサービス需要の高まりを背景に、2020年~2025年にCAGR 10.2%で成長し、2025年に3,806億円になるとIDCは予測している。
2020年の支出額を産業分野別に見ると、1,000億円を超える金融が最大で、これに製造と流通が続く。金融では、リアル店舗を含めた顧客接点の変革、非対面/非接触チャネルの活用が進んでいる。
流通では、O2O/OMOによるリアル店舗とECサイトの連携、キャッシュレス決済連動マーケティング、顧客起点のデータ統合などが成長分野となっており、また、製造では、MAツールと営業支援システムの連携に取り組む企業が増えているとのことだ。