キヤノンは12月21日、オムロンの協調ロボット「TM シリーズ」に対応した画像処理ソフトウェア「Vision Edition-T」を2022年1月上旬に発売すると発表した。生産現場の自動化を支援する画像処理技術により協調ロボットの付加価値を高める。
同ソフトウェアはオムロンの協調ロボット「TM シリーズ」用の周辺機器群「Plug & Play」として認証を取得した画像処理ソフトウェア。キヤノン製またはアクシス社製のネットワークカメラと組み合わせて「TM シリーズ」と連動することで、「VisionEdition-T」はロボットの「眼」の役割を担う。
例えば、生産ラインにおいてロボットが行う、加工機への部品供給から取り出しまでの一連の作業(マシンテンディング)において、ネットワークカメラのパン、チルト、ズームやオートフォーカス機能を用いて撮影した広範囲の映像情報を画像処理することで、状況に応じた指示をロボットに送ることが可能。
加工機の状態を監視したり、部品の検査や残数の確認を行ったり、異常時には警告したりと、これまで人の目で確認し対応していた作業を自動化することが可能になる。
また、ロボットの手元を撮影する「TM シリーズ」標準搭載の内蔵型カメラと、広範囲に撮影したネットワークカメラの映像双方の視点を用途に応じて使い分けができるため、ロボットの作業に連動して効率的に画像処理を行うことも可能だ。これによりロボットの作業時間の削減につながるとしている。