英国に本拠を置く多国籍情報提供会社informaの半導体・ディスプレイなどの市場調査部門Omdiaによると、2021年第3四半期における半導体企業の売上高を集計した結果、2021年第1四半期ならびに第2四半期まで2位だったSamsung Electronicsが同1位だったIntelを抜き去り、トップに返り咲いた模様である。
前四半期比でトップ20社のうち、順位の入れ替わりがあったのはSamsungとIntelの首位逆転のほか、Broadcom(第2四半期6位→第3四半期7位)とNVIDIA(第2四半期7位→第3四半期6位)、Infineon Technologies(同11位→12位)とキオクシア(同12位→11位)、Analog Devices(同15位→16位)とルネサス エレクトロニクス(同16位→15位)となっている。
2021年第3四半期の半導体企業売上高合計は、前四半期比7.6%増の1532億ドル(第1四半期比16.3%増)。上位20社の売上高合計額は、世界半導体市場全体の75%を占めており、大手企業による寡占化が進んでいる。ランキングで10位までに入るには少なくとも40億ドル、20位に入るには少なくとも15億ドル規模の売上高が必要となっている。
なお、Omdiaの集計したランキングにはファウンドリの売上高は含まれていない。これは注文主の売り上げに計上されるためである。そのため、世界最大のファウンドリであるTSMCは記載されていないが、その事業規模は3位に相当し、その他の大手ファウンドリであるUMC、GlobalFoundries、SMICの売り上げも上位20位以内に入るほどとなっている。