鹿島建設とリコーは12月20日、VR(Virtual Reality:仮想現実)を活用した遠隔現場管理システム「リコーバーチャルワークプレイス」に360度カメラ「RICOH THETA」とライブストリーミングサービス「RICOH Live Streaming API」を適用したことを発表した。
これにより、VR空間内のコミュニケーションを360度ライブ映像で行える機能が追加され、複数人がいつでも遠隔地からライブ配信映像内に同時参加可能となった。
同システムは360度カメラを用いることで、従来の画角では確認しきれなかった場所も調査できるようになる。また、遠隔地からの参加者でもまるで現地にいるかのように周囲の状況を確認可能となる。参加者同士は360度ライブ配信映像内で自由にコミュニケーションが取れるため、迅速な合意形成を支援するとのことだ。
さらに、PCやiPadなどの端末からでもVRゴーグルと同じ映像を閲覧でき、より多くの参加者が手軽に遠隔地から参加できるようになったという。
鹿島建設本社(東京都港区)ではオフィスの一角に設備一式を常設し、大河津分水路工事(新潟県長岡市)の360度ライブ映像配信ブースを設け、いつでも東京から新潟県の現場の状況がリアルタイムに確認できるようになったとのことだ。