セイコーソリューションズは12月16日、NTT東日本・西日本が提供するISDNサービス「INSネット ディジタル通信モード」の2024年1月サービス終了に伴い、2022年度より「ISDN移行サービス」を提供すると発表した。同サービスは、口座振替依頼をISDN回線で行っている企業向けに提供される。
同サービスは、複雑な作業が不要で利用者のパソコンに接続するだけで利用できる「全銀TLS伝送用アダプター」と、アダプターの導入から暗号通信のための証明書の管理・運用までをトータルで支援する「全銀TLSサポートサービス」で構成され、利用者の費用や工数の負担が少なく、最小限の環境変更でシステムの移行が可能だ。また、EDI(電子データ交換)やファームバンキングの業務でも利用できる。
ISDNを使った口座振替、収納代行を外部に委託しているサービス利用者からは「振替業務の移行方法がわからない」、サービス提供事業者からは「センター設備の更改以外にも利用者のサポート業務に多くの時間とコストがかかる」など、ISDNのサービス終了による課題の声があがっているという。セイコーソリューションズは、同サービスの提供を通じて、ISDN利用企業の運用負担を軽減し、スムーズな移行を支援する。