パナソニックLSネットワークスは12月16日、ネットワーク統合管理ソフトウェアである「PPS」を2022年1月31日に、スイッチングハブ「MSシリーズ」「GA-MLシリーズ」を2022年6月21日に、それぞれ機能強化して提供開始すると発表した。従来の価格のまま提供する。
PPSは、PFUのセキュリティ対策アプライアンスである「iNetSec SF」のネットワーク通信の振る舞い検知機能と連携し、ネットワークに接続しているPCなどの端末の異常な通信振る舞いを検知して、その場所を早期に特定する機能を追加する。
端末が自己拡散型マルウェアなどに感染して異常な通信振る舞いを行った場合は、PPSコントローラの管理画面上で感染端末が接続しているスイッチングハブに黄色いアイコンを表示する。これにより感染端末の場所を把握でき、早急なインシデント対応を実現するとしている。
スイッチングハブの「MSシリーズ」3機種および「GA-MLシリーズ」16機種は、新たにPTP(Precision Time Protocol)に対応する。時刻同期により、sXGPシステム(構内PHSに代わる自営LTEシステム)での移動通話の安定性を確保するという。
sXGPシステムは、構内PHSと同様に免許不要で利用でき、1.9GHz周波数帯を利用しているためWi-Fi電波との干渉が少ないという特徴があり、LTE基地局配置の制限が少なくなり通話エリアの設計の自由度が高くなるとのこと。
また、音声通話だけの構内PHSと異なりスマートフォンとアプリが使用可能であり、通話の他にも業務チャット・SNS・書類の閲覧などにも利用可能としている。sXGPシステムはIPネットワークで構成し、機器の接続にはスイッチングハブを使用する。
移動通話の安定性を確保するにはマイクロ秒単位の時刻同期精度が求められるが、PTP機能に対応したスイッチングハブにより、その時刻同期精度を実現できるという。