Microsoftは12月15日(米国時間)、2022年にWindows 11のターミナルエミュレーターのデフォルトを「Windows Terminal」に置き換える計画を明らかにした。

Windowsでコマンドライン・アプリケーションを開いた際にターミナルエミュレーターがデフォルトで動作し、ターミナルエミュレーターではデフォルトでWindows Console Host(conhost.exe)が実行されてきた。conhost.exeは、MS-DOSアプリケーションへの対応から作られたアプリケーションで設計が古く、Windowsの進化に対応しきれていない。PowerShellやWindows Subsystem for Linuxなど、Windowsでもコマンドラインの重要性が高まっており、Microsoftは2019年にモダンなUIや機能をとり入れた「Windows Terminal」の開発を発表、昨年春に初の正式版をリリースした。

Windows 11は「設定」アプリの[プライバシーとセキュリティ]-[開発者向け]セクションで「既定のターミナルアプリケーション」を変更でき、10月に登場した「Windows Terminal 1.11」からWindows Terminalを選択できるようになった。

そして2022年に、MicrosoftはWindows TerminalをWindows 11のデフォルトのコマンドライン体験に置き換える作業を進める。Windowsの機能アップデートと同様に、Windows Insiderプログラムでのテストから正式提供へ移行し、互換性など確認しながら段階的に提供範囲を拡大していく。