12月15日から17日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「SEMICON Japan 2021 Hybrid」にて、テクトロニクス社/ケースレーインスツルメンツ社ブースでは、オシロスコープでGaN/SiCの波形を見ることを可能とするIsoVu光アイソレーション型差動プローブ「TIVPシリーズ」のデモを行っている。
ハイサイドVgs(ゲート-ソース間電圧)などのフローティング差動測定は、周波数が高く、またオシロスコープ用のプローブには高い周波数帯域で十分なコモンモード除去能力がないため、測定値は実際の差動信号ではなく、コモンモードの誤差の影響を大きく受けることとなり、測定が難しいという課題があった。
同プローブは、DC~1GHzの周波数帯域幅、160dB(DC~1MHz)のコモン・モード除去、±2500Vの差分レンジといったプローブ負荷性能を有しており、GaN/SiCデバイス用パワーFETの設計/解析を可能にするという。
また、現在提供されている第2世代IsoVuモデルは、前世代比でサイズを1/5に小型化、使いやすさを向上させたという。
ブースのデモとしてはGaNチップを用いたハイサイドVgsの測定が行われており、オシロスコープ上でその波形を確認することができるようになっている。
またブースでは、ケースレーのアナライザなどの展示も行われているが、新製品となるパラメトリック・テスト・システム「S530/S530-HV型」はかなり大型な製品ということで、実機展示は行われておらず、パネル展示での紹介となっていた。