大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(大丸有協議会)は12月15日、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアの就業者・来街者に向けてエリア情報やモビリティ情報を一括して提供可能となるアプリ「Oh MY Map!」のリリースを発表した。提供期間は2021年12月15日から2022年2月末までとなり、App StoreとGoogle Playから無料でダウンロードして利用できる。なお、先行してWeb版のサービスが2021年12月1日より提供されている。

  • 「Oh MY Map!」のアプリ画面(左)とWeb版の画面イメージ(中、右)

同アプリでは、同エリアの施設情報やイベント情報のほか、東京メトロや丸の内シャトル、2022年初頭に実証走行予定の自動運転バスなどの交通運行情報、電動キックボードのポート情報やシェアサイクルステーション情報をアプリのMap上で閲覧できる。

同アプリのシステムでは、大丸有エリアデータを取得・連携する「大丸有版都市OS」と、エリアを限定しないさまざまなモビリティデータを取得・連携できる「MaaSデータ統合基盤」を連携・統合しており、それによりアプリおよびWebサービス上でのデータの一元的な表示を実現している。

  • システムの全体像

「大丸有版都市OS」は、NTTデータのSocietyOSで実装している。イベント情報などは、都市OSを通じて随時更新され、モビリティ関連情報はAPIを活用してリアルタイムに表示可能だ。「MaaSデータ統合基盤」は、MaaS Tech Japanが提供する交通に関する多様なデータをシームレスに共有し、案内・分析・予測できる移動情報統合データ基盤だ。

同アプリは、国土交通省による「日本版MaaS推進・支援事業」の一環として大丸有スマートシティ推進コンソーシアムが進める、データ基盤の整備とデジタルを生かしたサービス提供による都市のアップデートのためのプロジェクトで活用される。

大丸有協議会は、アプリからの情報提供を通じて、魅力的な移動・活動の選択肢にあふれた徒歩圏が連担・凝縮するラストハーフマイルエリアを構築し、エリア内の回遊性向上や都市活動・滞在の促進を目指す。また、評価・分析ダッシュボードの構築を通じて、交通やエリアサービスの利用実態を把握・分析し、今後のエリアマネジメント活動に生かしていく予定だ。