サイバーエージェントは12月14日、小売向けにAI技術を活用した無人店舗ソリューションの提供、開発、販促支援を行う新子会社「CA無人店舗」を11月19日に設立したことを発表した。

  • サイバーエージェントは「CA無人店舗」を設立

少子高齢化による労働力の不足や新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、マイクロマーケットと呼ばれるオフィス内や病院など小さな商圏での出店や、小型店舗の多店舗展開の必要性が高まっており、無人店舗の展開が加速している。

海外ではすでにAmazonやWalmartなどが無人店舗の取り組みを開始しており、国内でも駅構内やオフィス内の店舗などで無人店舗の実証実験が行われるなど、無人レジや無人店舗のリテールテック市場は成長が見込まれている。

こうした背景を受けて、サイバーエージェントは小売業向けの無人店舗の新規出店から有人店舗の無人化、販促および広告事業立ち上げサポートまで一気通貫した無人店舗ソリューションの開発および提供を行う新子会社として、「CA無人店舗」を設立したとのことだ。

  • 「CA無人店舗」が提供するサービスのイメージ

「CA無人店舗」では、無人店舗の運営に必要なAIカメラやサイネージ、無人決済レジシステムなどのAI機器調達や店内レイアウト設計などを提供する。これに加えて、売上を最大化するためのデータ分析、AIを活用した販促オペレーション構築と店舗のメディア化、バーチャルヒューマンやロボットが接客する「AI接客アルバイター」の派遣にも取り組むとのことだ。

  • AIアルバイターのイメージ

なお、「CA無人店舗」は2024年までに無人店舗2500店への導入支援と売上高100億円を目指すとしている。