米国の技術系メディア「The Verge」は12月9日(米国時間)、「Google is bringing Android games to Windows in 2022」において、GoogleがWindows上でAndroidアプリを遊ぶことができるようにする「Google Play Games」を、2022年にリリースする計画を明らかにしたと伝えた。Google Play GamesはGoogleが独自に開発しているもので、対応OSにはWindows 11だけでなくWindows 10も含まれている。
Microsoftは現在、Windows 11でAndroidアプリをネイティブ実行できるようにする技術を開発中である。これはWSL(Windows Subsystem for Linux)と同様にWindows Subsystemの仕組みを利用して実現する見通しで、実際のAndroidアプリはAmazonとのパートナーシップによって「Amazon アプリストア」で配信されることになると言われている。
The Vergeによると、Googleが発表したGoogle Play Gamesはこれと異なり、Windows Subsystemに依存しない独自の仕組みによって実現するものだという。現時点ではどのような仕組みでAndroidゲームをWindows上にエミュレートするのかは明らかにされていないものの、ゲームはクラウドからストリーミングされるのではなく、ローカルの端末でネイティブに実行されるとのことだ。ユーザーは、スマートフォンやタブレットなどの端末でプレイしているゲームの続きをWindowsでも楽しむことができるようになるという。
Googleの計画はあくまでもゲームアプリに関するものであり、その他の種類のAndroidアプリには言及されていない。その点は、Microsoft公式のAndoridアプリ実行機能とは大きく異なる。しかし、対応OSにWindows 10が含まれていることや、Amazon アプリストアに依存しないことなどは、間違いなく大きなアドバンテージになるだろう。