パーソルキャリアは12月13日、転職サービス「doda(デューダ)」において、「平均年収ランキング2021」を発表した。同ランキングは、dodaに登録した約45万人のデータをもとに、正社員として働く20歳~65歳までのビジネスパーソンの平均年収と生涯賃金をまとめたもの。

2021年の平均年収は403万円で、昨年から6万円の減少となった。その要因として、給与や賞与のカットに加えて、テレワークの普及や営業時間の短縮による残業代の減少など、新型コロナウイルス感染拡大の影響が指摘されている。

一方で、コロナ禍でニーズが増加し、平均年収の上昇につながっているケースもあるという。職種別で見ると、昨年から132万円アップした技術系(電気/電子/機械)の「プロジェクトマネジメント」は、コロナ禍でロボットやAI、自動化などの需要がさらに伸び、投資が必要な技術領域として人材ニーズが高まっているとのことだ。

業種別で、昨年から57万円アップしたメーカーの「ゲーム/アミューズメント機器メーカー」は、コロナ禍の巣ごもり需要に加え、芸能人のゲーム配信でゲームに興味を持つ人が増えたことで業績が上向いたことが、平均年収を押し上げたと見られる。

職種別では、全165職種のうち、トップ2は昨年と同じで、1位「投資銀行業務」(903万円)、2位「運用(ファンドマネジャー/ディーラー)」(744万円)となった。

業種別では、全96業種のうち、1位は「投信/投資顧問」(662万円)、2位は「たばこ」(652万円)、3位は「医薬品メーカー」(628万円)で、昨年と同様の順位となった。

  • ,職種別平均年収ランキング 上位50位 資料:パーソルキャリア

  • 業種別平均年収ランキング 上位50位 資料:パーソルキャリア