Microsoftは現地時間2021年12月9日、Visual Studio Code用拡張機能「Python バージョン2021.12.1559732655」をリリースした旨を公式ブログで報告した。最新の拡張機能は先のマーケットプレイスや、Visual Studio Code内の拡張機能ギャラリーからインストールできる。新バージョンではモジュール名のリファクタリング(内部構造の整理)機能、Visual Studio CodeのWorkspace Trust(ワークスペースの信頼)への対応強化、Python 2.7のローカルデバッグの最終サポートが加わった。

  • Refactor Preview機能(画像はすべて公式ブログより抜粋)

    Refactor Preview機能(画像はすべて公式ブログより抜粋)

新バージョンではPylanceを用いたコーディング時にリファクタリングを容易に実行できる。従来はファイルやモジュール名を変更すると手動変更が必要だったが、本バージョン導入環境では名前変更時に修正が必要な箇所をRefactor Previewとして表示し、修正の見落としを極力削減できるようになった。同じくPylance経由でgithub.dev/vscode.dev使用時、もしくは信頼できないワークスペース使用時にシンタックスエラー検出と限定的なIntelliSense機能などを提供する。Pythonデバッガーであるdebugpyが2022年1月からPython 2.7のサポートを終了することに伴い、本拡張機能によるローカルデバッグも本バージョンが最後となった。

  • Python Environment&Package Manager

    Python Environment&Package Manager

公式ブログでは、本拡張機能の開発メンバーが新たにリリースした「Python Environment&Package Manager」も合わせて紹介している。こちらはPython環境とパッケージを検査する拡張機能。複数のPython環境に対して実行ファイルのパスや、パッケージ構成を確認できる。より詳細な変更点はGitHubのリリースページを参照してほしい。