東京大学グリーンICTプロジェクト(GUTP)とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は12月8日、デジタルツイン技術を用いて、リアル空間のロボットやビル設備システムなどをデジタル空間からリアルタイム制御する基礎的なアプリケーションの開発を発表した。
GUTPは、東京大学をはじめとして、建物空間や街づくりに関わる企業や団体で構成するオープンプロジェクト。GUTPとNTT Comは2021年3月より、「デジタルツイン」技術の確立とアプリケーション構築技術標準化の取り組みの1つとして実証実験を進めてきており、同実験の結果から得られた、建物空間のデジタルツイン構築技術の標準化に向けた知見を基に今回のアプリケーションが開発された。
GUTPおよび加盟団体は、実験の成果をもとに建物から収集するデータ活用手法の標準化に向けた取り組みを進める。さらにNTT Comは、2022年度に他都市の拠点でも同様の実験を実施する予定だ。
複数の空間をまたいだ制御やデータ利活用の検証を行うことで、広域都市空間でのデジタルツイン活用に関する検討も進めていくという。