サイオスは12月8日、2022年5月に設立25周年を迎えるあたり、新たなコーポレートロゴを発表するとともに、グループの事業戦略を発表。サイオス 代表取締役社長 喜多伸夫氏は、今後はSaaSビジネスに注力していくことを発表した。
喜多氏は、「コロナ禍の影響で組織に“レジリエンス”と“アジリティ”が必要不可欠であることが明確化している。SaaS市場規模は約1.2兆円で、さらに成長することが共通理解だ。われわれは、10年以上SaaS事業をやってきたが、これからさらに強化していく。サイオスのSaaSでは、Gluegentシリーズを提供しており、2021年6月時点で売上は6億円弱で、直近1年は21.7%アップしており、市場の成長率を上回っている。ここにさらに経営資源を集中していく」と述べた。
サイオステクノロジー 上席執行役員 SaaSビジネスストラテジスト 瀧下浩氏は、サイオスの強みとして、社内にクラウドインフラ、アプリ開発、AIの各サービス開発体制がある点や、これまで培った専門分野の知見や会社としての経験値を挙げた。また、会社統合を経て協力体制が整備されている点も強みだとした。
サイオスは、2006年に米国のInnovative Open Solutionsを買収。その製品は現在の主力製品であるLifeKeeperになっている。2008年にはグルージェントを子会社化し、SaaSベースソリューションに移行し、育ててきた。また、2015年に金融機関向けのソリューションを提供するキーポート・ソリューションズやProfit Cubeを子会社してきた。昨年、これらを再編したという。
「これによって、クロスセリングで拡大できると考えている」(喜多氏)
同社はSaaSビジネス拡大に向け、2つの施策を実施するという。同社の主力のSaaSは、Gluegentシリーズだが、ここにさらに投資するという。
1つは、開発強化でSaaSどうしを連携されるためのAPI連携の強化と、業種/業務に特化した機能の開発。現在、HR Tech向けのサービスを開発中で、さらに増やしていくという。
もう1つは、マーケティング強化で、マーケティング人材の採用強化するほか、デジタルマーケティングへの投資を拡大するという。
コーポレートロゴの変更
また、同社は2022年5月の設立25周年に向け、2022年1月1日よりコーポレートロゴをリニューアルする。
現在のコーポレートロゴは、“常にInnovative に時代と技術を見据える洞察力”を「サイオスの眼(中心の円)」として表現したものだが、新たなコーポレートロゴは「サイオスの眼」をベースに無限大(∞)を加えたデザインに変更する。
無限大をイメージした新しいコーポレートロゴは、サイオスグループの一人ひとりが自らの力を最大限に発揮し成長し続ける「無限の可能性」を表現しているという。また、シンボルマークを構成するふたつの図形の大きさ等の違いは、サイオスグループが重要視する「多様性」を表現しているという。