Windows 11がリリースされて約2カ月が経過したが、依然として解決されていない問題も少なくない。Outlookの検索機能に関する問題もその一つである。Outlookを使用しているユーザーからは、Windows 11へのアップデート後に検索結果が表示されなくなったという報告が寄せられているという。Betanewsは12月6日、次の記事において、Microsoftがこの問題に対する一時的な回避策を提示したと伝えた。
この問題は、Windows 11にアップグレードした後にOutlookで検索を行おうとすると、検索結果が返されず、代わりに「Outlook 検索の構成方法に問題があるため、検索のパフォーマンスが影響を受けます」というメッセージが表示されるというもの。場合によっては、アプリケーションが完全にフリーズするというケースも報告されている。
Microsoftでもこの問題は把握しており、次のサポートページでは、POPアカウントやIMAPアカウントなどのように、メールやその他のアイテムがPSTファイルやOSTファイルとしてローカルに保存されている場合に発生すると説明されている。
原因は、Windows 11へのアップグレード中に検索インデックスが削除され、アップグレード完了後に再構築されるためとされている。検索インデックスの再構築は検索が中断されるため、ユーザーからは検索が機能していないように見える。回避策として検索インデックスの再構築の状態を確認する方法が提示されているが、これはあくまでも状態の確認であって、検索の中断を回避する方法ではない。
検索の中断を回避してすぐに検索を実行したい場合の対策としては、Outlook用のWindowsデスクトップサーチ機能を無効にして、代わりにOutlookの組込み検索機能を使用する方法が提示されている。これには、レジストリエディタを使用してレジストリキーの設定を変更する必要がある。具体的な方法は、次のサポートページの「一時的な回避策」の項目で説明されている。
Windows 11にアップデートしてOutlookの検索が機能しなくなってしまったユーザーは、上記の方法を試してみるとよいだろう。