BI(Business Intelligence)ツールを提供する豪Yellowfinは12月3日(EST)、自然言語クエリを活用したガイド付きNLQ(Natural Language Query)を一般公開したと発表した。ガイド付きNLQは、スキルレベルや専門知識の有無に関係なく、簡単な言葉でデータに質問し、その答えをYellowfinで即座に受け取ることを可能としており、Yellowfinの最新リリースである「Yellowfin 9.7」の一部として提供される。
Yellowfin Japan 東アジア事業責任者の林勇吾氏は新機能について「昨今では、情報システム部門だけでなく、業務部門をはじめ、ビジネスユーザーがデータを理解するとともに、データの使い方も把握する必要がある。新機能では普段BIツールを使うことに慣れていないユーザーの作業に合わせた形で機能強化を図っている」と説明する。
ガイド付きNLQは、セルフサービスアナリティクスの一般化に向けた新機能となり、総合的にモデル化された何千もの質問のタイプと質問の序列を段階ごとにガイドする。
例えば「製品カテゴリー別の売り上げを表示し、今月の外れ値をハイライトする」などの質問を、データに対して簡単な言葉で行うことができる。同社は必要に応じて自動化された分析を重ね合わせながら、最適なビジュアライゼーションとレポートで回答を即座に提供するという。
また、新機能はプラットフォーム全体に統合されているため、高度なレポートビルダーで回答をさらに詳しく調べたり、ダッシュボード、ストーリー(データについてなぜそうなったかを知っている担当者が理由や背景をブログ形式で周囲に伝えられる機能)、プレゼンテーションなど、既存コンテンツに追加することも可能としている。
さらに、ガイド付きNLQを用いてダッシュボードやデータストーリーにアナリティクスコンテンツを追加することができます。アナリストは、複雑なレポートをより早く作成することができるという。なお、ガイド付きNLQはYellowfinプラットフォームの一部として、すでにユーザーであれば追加費用なしですぐに利用できる。
そのほか、最新リリースの新機能としてモバイルアプリでは手動作成されたレポートやガイド付きNLQが自動で作成したレポートなど、すべてのレポートコンテンツを、新しく追加したドリル、フィルター、検索、共有機能を使って、デバイス間で閲覧できるようになっている。
加えて、ウィジェットに新しく「質問する」が追加され、ダッシュボードとプレゼンテーションを見るだけではなく、アクションボタンをクリックして次の質問をしたり、ガイド付きNLQに直接アクセスできたりすることが可能だ。
また、ガイド付きNLQが統合されたため、ストーリー作成中に自然言語クエリを使って質問し、その回答をストーリーに直接埋め込むことができるように強化されている。