自然エネルギーの普及ならびに蓄電、送電技術の進化において新規事業を展開するパワーエックス(PowerX)は12月3日、同社の基幹事業となる電気運搬船舶「Power ARK」の開発に向けて造船メーカーである今治造船との資本業務提携契約を12月2日付で締結し、今治造船から10億円の資金調達を行ったことを発表した。
両社は、必要に応じて第三者の参画を得つつ、2025年末までに電気運搬船「Power ARK」のプロトタイプ船の開発・建造を目指すとしている。
蓄電池ユニット、その他の蓄電池に関するシステムについてはPowerXが開発し、製造したものを同船に搭載する計画だ。
プロトタイプ船の実証実験後に本格稼働を予定しているPower ARKは、小型船(220MWh 程度)でも1回の航行で20万9000世帯分の電力を運搬することを想定しているという(⼀般家庭の平均電力使用量を1日あたり約10kWh程度とした場合)。
PowerXは同船を日本に普及させることで、全国の活用できていない再生可能エネルギーを、必要な都市へ効率的に輸送することを目指していくとしている。