Googleの日本法人は12月1日、同社のブログで「メディアリテラシー」を高めるために役立つ新たな取り組みを2つ発表した。

メディアリテラシーは、インターネットやテレビ、新聞などのさまざまなメディアを理解して情報を活用する能力を指す。社会のデジタル化が加速するのに伴って誰もがいつでも情報の受発信ができる時代となる中で、不確かな情報や意図的に間違った方向に導こうとする情報も少なくない。

同社は以前から正確でタイムリーな情報を見つけるための取り組みに注力しているが、デマや誤情報に惑わされないようにするには、一人一人が情報を取捨選択する必要があるため、今回の無料講座と啓発コンテンツの公開に至ったとのことだ。

無料講座としては、情報を主体的に吟味して活用する力を身につけるためのオンライントレーニング「はじめてのメディアリテラシー」を公開した。前半ではジャーナリストの下村健一氏が情報との向き合い方や信頼できる情報源の調べ方を解説し、後半ではGoogle News Labのティーチングフェローである古田大輔氏がより実践的な検索のテクニックを述べている。

  • 「はじめてのメディアリテラシー」の講座画面イメージ

また、啓発動画としては、同社の取り組みに賛同するはじめしゃちょーやQuizKnockなど5組のYouTubeクリエイターが作成した「情報との向き合い方」に関するコンテンツを公開するという。より幅広い層に対して情報との向き合い方について考える機会を提供する狙いがあるとのことだ。