Microsoftは12月1日(米国時間)、スモールビジネスを主な対象に有償のMicrosoft Teamsを単独提供する「Microsoft Teams Essentials」を発表した。価格は1ユーザーあたり4.00USドル/月、日本では430円/月(税抜)となっている。
Teams Essentialsは以下のような内容になっている。
オンライン会議:最長30時間、1つの会議の参加者最大300人まで。ユーザー1人あたり10GBのクラウドストレージ。Teamsでの無制限のチャット、チャットのファイル添付2GB。ファイル共有、タスク、投票。データの暗号化 (保管中と転送中)。電話/Webサポート。
無料で使用できるMicrosoft Teamsは、オンライン会議の参加者が最大100人、最長60分が上限で、ユーザー1人あたりのクラウドストレージが5GBだ。無料版の機能に加えて、手頃なコミュニケーションツールを必要としているスモールビジネスやコミュニティグループのニーズを満たせるように、会議時間や参加者数の上限を引き上げ、クラウドストレージを拡大するなど、Teams Essentialsを設計した。
メールアドレスを追加するだけで簡単に会議に招待でき、招待した人には参加用リンクが付いた会議への招待状が届く。招待した人がTeamsを使用していなくても、Webブラウザから会議に参加可能。サインアップやTeamsクライアントのインストール、サインインの必要はない。
会議ロビー、仮想バックグランド、Togetherモード、ライブ字幕、ライブリアクションなど、効果的なオンライン会議を開催するためのツールや機能が揃っている。グループプロジェクトやミーティング、タスクの割り当て、投票によるフィードバック収集など全てを1カ所で管理できるハブ機能が、間もなくデスクトップとWebで利用できるようになる。また、Outlookカレンダーとの統合に加えて、近日中にGoogleカレンダーとも連携するようになる予定。
Microsoft傘下のLinkedInのデータによると、スモールビジネスの求人数は1年前より81.9%増加している。新型コロナ禍の混乱による人手不足を解消して需要増に応えるために、これまで以上に雇用のアンテナを広げ、同期・非同期のコラボレーションなど新たなワークスタイルの扉を開くテクノロジーの活用が中小ビジネスの成長の鍵になるとしている。