クックパッドは11月29日、ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」と連携し、TikTokの動画に、レシピサービス「クックパッド」のレシピページへのリンクを設定できる新機能「クックパッドリンク」の提供を開始した。

同社は「毎日の料理を楽しみにする」というミッション実現のため、レシピサービス「クックパッド」をはじめ、料理を軸としたあらゆる事業を通じて「つくり手を増やす」ことにチャレンジしている。

今回、TikTokと連携することで、偶発的に出会う料理動画から実際に料理をする機会を生み出し、つくり手として料理を楽しむきっかけを増やすことができると考え、機能連携に至った。

機能連携では、TikTokのクリエイター向け投稿設定ページに、動画で紹介するクックパッド掲載レシピへのリンクを登録できる機能を追加。これによりTikTokユーザーは、動画内にあるクックパッドへのリンクボタンをタップするだけで、レシピ詳細をすぐに確認できる。

動画で紹介されているレシピを簡単に参照できるため、視聴から実際の料理へという行動が起こしやすくなるほか、TikTok内で偶然見かけた動画を通じて、日々の食や料理における意思決定をスムーズに行えるようになる。またクリエイターは、レシピ情報を正しく、簡単に伝えることで、視聴者とのコミュニケーションの質を向上させることができる。

  • O新しいコンテンツ体験を提供するという

    新しいコンテンツ体験を提供するという

手順としては(1)TikTokで料理動画の撮影(またはアップロード)と編集を完了し、「投稿前設定画面」に移動する、(2)投稿前設定画面から「リンクを追加」ボタンをタップする、(3)「クックパッド」をタップし、レシピサービス「クックパッド」に遷移する、(4)動画で紹介するレシピを検索し、レシピページへ移動する、(5)動画で紹介するレシピであることを確認し、レシピページ画面下の「+動画に追加」ボタンをタップし、再びTikTokの投稿前設定画面に遷移する、(6)該当レシピでのクックパッドリンクが追加されたことを確認し、投稿を完了するという流れだ。クックパッドリンクの利用方法・イメージは動画で確認することができる。

TikTokでは動画が投稿されると、一定数のユーザーのおすすめフィードに表示される。動画にたくさんの「いいね」が付くなど、他のユーザーから良いリアクションを得られれば、より多くのユーザーのおすすめフィードに表示されるようになるため、フォロワーが少ないユーザーや始めたばかりのユーザーの動画が注目を集めることも珍しくないという。

同社が2021年に行った調査では、「コロナ禍で起きた暮らしの変化」として43.0%の人が「料理をする頻度が増えた」と回答している。週1回以上料理をしている人の74.1%が「料理をすることは楽しい」と回答している一方で、「料理をしていて楽しくないのはどんな時か」については、46.4%が「献立を思いつかない時」、33.2%が「いつもと同じような献立になってしまう時」と回答しており、献立の悩みが料理の楽しみを削いでいる実態が浮き彫りになった。

同社では、そうした献立の課題解決のために「人気順検索」をはじめとしたさまざまな機能やコンテンツを提供している。

今回の機能連携でクックパッドリンクを通じて、TikTokユーザーの「動画を視聴する楽しさ」や「偶発的なコンテンツとの出会いによって得られるアイデア」を、実際に料理をすることにつなげ、従来とは違った角度から献立の課題解決とともに日々の料理を楽しみにすることを目指す考えだ。