JR東海は11月26日、自社開発したサーモグラフィカメラを活用した「座席濡れ検知装置」を東海道新幹線に導入すると発表した。

東海道新幹線では現在、1日に100本を超える列車の点検・整備を行い、1列車につき2座席程度の座席の濡れを確認しているが、座席の濡れは目で判別が難いため、「濡れ検知機能付ホウキ」を使用して作業を行っている。こうした作業の効率を向上するため、新装置が開発された。

  • 座席濡れ検知装置の概要

同装置には同社が開発した「機械学習を活用した画像分析により、座席・座面を自動的に認識する機能」と「赤外線画像から座面部分の温度を取得し、濡れた場所を自動的に判定・表示する機能」が搭載されている。

同装置によって作業性が改善されることで、整備スタッフの身体的負担が軽減されるとともに、整備スタッフの習熟度に拠らずに迅速かつ正確な点検が可能となったという。

  • 「座席濡れ検知装置」に搭載されている機能