PHPデベロップメントチームは11月25日、PHPの最新のマイナーリリースとなる「PHP 8.1」をリリースした。この新バージョンでは、列挙型や読み取り専用プロパティ、ファイバー、交差型といった多くの新機能が追加されている。
PHP 8.1のリリースに関する詳細は、公式サイトの次のページでアナウンスされている。
新たに追加された主な機能としては、以下が挙げられている。
- 列挙型
- 読み取り専用プロパティ
- ファイバー
- 交差型
- 値を返さないnever型
- クロージャの定義の新文法であるFirst-class Callable Syntax
- finalクラス定数
- fsync関数およびfdatasync関数
- array_is_list関数
- 8進数の基数表示
複数の定数をまとめる「列挙型(Enumerations)」は、2010年頃から提案されていたもののさまざまな理由でこれまで採用には至ってこなかったが、今回ついに実装された。PHPの列挙型には、定数だけでなくメソッドを定義したり、インタフェースを実装できたりするといった特徴がある。
「ファイバー(Fibers)」は非同期処理を実行するための仕組みで、これを使うことでイベントループやPromiseといったこれまでのPHPでは実装が難しかった処理を行うことができると期待されている。
各新機能の詳細は、次のページでサンプルコード付きで解説されている。
PHP 8.1は次のページよりダウンロードすることができる。