学情は11月24日、 2023年卒学生を対象にした「就職人気企業ランキング」を発表した。同ランキングは、 2023年3月卒業予定の大学3年生、 大学院1年生8,249名から得た回答を集計したもの。
第1位は、4年連続で伊藤忠商事となった。これに、講談社、集英社、アサヒ飲料、任天堂が順に続いている。伊藤忠は、 新型コロナウイルスの影響で売上・利益を減らす企業が多かった中、 情報・金融部門が好調だったこともあり、 純利益で5年ぶりに商社首位に返り咲いた。
2位に講談社、 3位に集英社がランクインしているが、 漫画・アニメブームに加え、 ビジネスのデジタル化が進んでいることが人気を押し上げる結果となったという。 12位のKADOKAWAや、 43位の小学館も電子書籍が好調であり、 漫画コンテンツのデジタル化により、 漫画に強い出版社は「出版不況」を抜け出し成長軌道に乗ったと言えると学情は分析している。
例年人気の食品メーカーは今年も強く、 前年と同じくアサヒ飲料、 味の素、 ロッテがトップ10に入り、 トップ50には11社がランクインし、 業界別でも最多となった。