クラウドアプリケーション向けの監視およびセキュリティプラットフォームを提供するDatadogは11月19日、先のユーザーカンファレンスである「DASH」で発表された新機能の提供開始を発表した。
Network Device Monitoringは、オンプレミスのデータセンターおよびハイブリッドクラウドネットワークインフラストラクチャを可視化。外れ値検知、異常検知、予測など、機械学習を活用したアラートによるネットワーク問題のプロアクティブな検出を行うという。
Datadog Appsでは、パートナーのアプリケーションを Datadogプラットフォーム内のネイティブアプリケーションとして提供可能する。
CI Visibilityは、パイプラインの可視化し、CIプロバイダー間のパイプラインデータを単一画面上に表示し、ワークフローのパフォーマンスと信頼性を向上できる部分を特定。また、意味のないテストを特定してデバッグし、 テストのパフォーマンス履歴を追跡し、時間の経過に伴うパフォーマンス低下の原因を特定し、テストを不安定にしたコードコミットを表示する。
Session Replayは、動画を録画し、アプリを利用するユーザーが何をしたかを把握するとともにエラーを再現できる。ユーザーのウェブ閲覧履歴を視覚的に再現することで、トラブルシューティングの時間を短縮するとともに、ユーザーの行動に関するインサイトを獲得できるとしている。
Online Archivesは、ログのオンラインアーカイブオプションで、15カ月分以上のすべてのログデータにアクセスし、検索することができる。また、履歴検証:過去の指標やトレースデータと関連付けられた、コンテキスト内のログデータを閲覧できる。
データベースモニタリングは、これまで管理者しか知りえなかった、クエリー単位のパフォーマンスをアプリケーション開発者なども参照可能になった。
Datadog 最高執行責任者(COO)アダム・ブリッツァー(Adam Blitzer)氏は、「ITの世界では、デジタルトランスフォーメーション(DX)、クラウドマイグレーションの2つの大きな流れがある。これが融合することで、加速度的な大きな進化が起きている。多くの企業がテクノロジーを活用することで、環境が複雑になっており、われわれはそれを解決するための製品を提供している。ガートナーによれば、Datadogのコアであるオブザーバビリティ市場は飛躍的に成長し、2021年に308億ドルであったものが、2025年には530億ドルの規模になると試算している。オブザーバビリティ市場には、われわれの大きなチャンスがあると期待している。Datadogのセールスモデル戦略は『ランド ・アンド・ エクスパンド』で、Datadogの製品を導入するとほかの領域でも採用が進んでいく。それがわれわれの成長につながっている。競合は規模別に製品を提供しているが、われわれは1つのコードであらゆる規模に対応し、操作性もシンプルだ」と述べた。
また、Datadog Japan カントリーマネージャー 国本明善氏は「Datadog Japanは、グローバル以上のスピードで成長している。営業だけでなく、エンジニア人材も強化している。日本法人は2020年1月の設立からもうすぐ2年となり、人材も4倍になっている。成長の要因はクラウドへのマイグレーションだ」と語った。