デロイト トーマツ グループは11月19日、地球規模の課題として注目を集める生物多様性に関して、企業の対応を支援する「生物多様性に関する包括的戦略策定サービス」の提供を開始したことを発表した。
「生物多様性の喪失」は、先般開催された国連生物多様性条約会議第15回締約国会議(CBD COP15)や国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)において、気候変動と並ぶ地球規模の課題として注目を集めている。既に欧米の先進企業では、生物多様性の保全を単なるCSR活動の一環としてではなく、自社の製品・サービスの高度化やビジネス全体の持続的な成長を担保するための必要不可欠な要素として事業戦略に組み込む動きが加速しているという。
このたびデロイト トーマツ グループが提供する「生物多様性に関する包括的戦略策定サービス」は、生物多様性に関わるリスク・機会の把握からTNFD・SBTN等の企業価値評価への影響把握、それに基づく経営目標・KPIの見直しを含む経営戦略の策定支援、さらに、ルール形成戦略を活用した新たな競争優位性の確立などまで視野に入れた包括的なサービス。
リスク・機会把握として生物多様性デューデリジェンス支援や生物多様性に係る最新の潮流/ベストプラクティス分析支援、TNFD/SBTN等に基づくCSV目標/KPI設定支援、CSRに閉じない生物多様性への貢献方向性具体化支援、環境負荷低減/持続可能な調達等の既存事業開発に向けた戦略策定支援、ブルーエコノミー等の新規事業開発に向けたイノベーション戦略策定支援、パブリックセクターを巻き込んだ協業体制構築/ルール戦略策定支援、生物多様性関連のイニシアチブへの参加スキーム策定支援といったサービスを包括的に提供するという。