日本航空(JAL)とNECは11月18日、顔認証技術を活用してPCR検査陰性結果の確認を行う実証実験を11月20日より石垣市内で開始すると発表した。

両社は顔認証技術を活用して、事前登録したPCR検査陰性結果の確認手続きへの展開と、海上交通や観光地への活用エリアの拡大に取り組む。

  • 新石垣空港の専用カウンターにおける顔認証での「あんしん島旅プレミアムパスポート」発行の様子

  • 空港や店舗に設置した端末での顔認証画面

JALは東京(羽田)、大阪(関空)から石垣空港への直行便の運航に加え、2021年12月24日~2022年1月4日、3月18日~26日に、東京(羽田) =石垣線の運航機材大型化によるファーストクラスも搭載するボーイング767-300ER型機の就航と、名古屋(中部)=石垣線の運航を再開する予定。これに合わせて同実証実験を行い、PCR検査の利用促進につなげる。

具体的には、出発前にサービス利用登録サイトから顔情報とPCR検査結果通知書を登録し、石垣空港の専用窓口で顔認証を行うと「あんしん島旅プレミアムパスポート」が発行される。八重山観光フェリーなどの顔認証対象店舗では顔認証で特典サービスが受けられるとしている。

  • 実証実験の流れ

同実証実験は2022年1月31日まで実施され、両社は結果をもとに、顔認証の利用エリアを空港の外においても拡大してシームレスな移動と、移動先でのパーソナライズされたサービスの提供に向けて取り組む。また、ワクチン接種証明も含めたスムーズな確認を行えるサービスの実用化の検討も進める方針だ。