Microsoftは11月15日(米国時間)、Windows Subsystem for Linux(WSL)の最新のプレビューバージョンとなる「WSL 0.50.2」を公開した。WSL 0.50.2では、ベースとなるLinuxカーネルがバージョン5.10.74.3に更新されたほか、ディストリビューションのインポートとエクスポートに新しいパラメータが追加されるなど、多くの改善とバグ修正が含まれている。また、ペンギンをモチーフにした新しいロゴマークも追加された。
Windows 11からはWSLをMicrosoft Store経由でインストールできるようになっているが、これまではロゴマークが表示されていなかった。WSL 0.50.2のリリースに伴ってMicrosoftは、新たにペンギンのロゴマークをWSLのページに追加した。言うまでもなく、このペンギンはLinuxの公式マスコットキャラクターであるタックス(Tux)をモチーフにしたものだろう。
その他のWSL 0.50.2の変更点としては、次のものが挙げられている。
- ハードウェアがサポートしている場合は、ハードウェアパフォーマンスカウンターを有効にする
- C:\WINDOWS\System32ではなく、ユーザーのホームディレクトリで起動するようにユーザタイルを変更
- ゾンビプロセスを防ぐために、/etc/wsl.confboot.commandプロセスのデフォルトのシグナル処理を復元する
- Windowsバイナリ用の静的CRTの使用に切り替える
- wsl.exe –installによるディストリビューションのダウロードをStore APIを使用するように変更
- wsl.exe –installに–no-launchオプションを追加
- 文字列のローカライズに関する多くの問題を修正
- 公式の22000 SDKに更新
すべての変更内容のリストは、GitHubリポジトリの次のリリースページに掲載されている。
Microsoft Storeへの配信を待たずにすぐに利用したい場合は、上記のGitHubリポジトリからバイナリやソースコードをダウンロードすることができる。