東京海上日動火災保険(以下略、東京海上日動)は11月16日、今後の世界的食糧需要の増加と動物性タンパク質の不足を見据え、水産養殖事業に着目した新たなサービス・保険の研究開発のためベンチャー企業ウミトロンと業務提携を行うことを発表した。両社は、戦略的パートナーシップに基づいて共同で、更なる持続可能な水産養殖ソリューションの研究開発と、ウミトロンが開発する「スマート水産養殖」で得られるデータを活用した新たなサービスや保険の研究開発を行う。
東京海上日動と業務提携を行うウミトロンは2016年創業、「持続可能な水産養殖を実装する」をミッションに最新のAIやIoT、リモートセンシング技術を活用した「スマート水産養殖」テクノロジーの開発を行っている。代表的なサービスとして水産養殖向けスマート給餌機「UMITRON CELL」、AIによる海上自律型の魚群食欲解析システム「UMITRON FAI(Fish Appetite Index)」、衛星データを活用した水産養殖向け高解像度海洋データサービス「UMITRON PULSE(ウミトロン パルス)」などを開発。上記以外にも水産養殖事業者向けのソリューションを複数開発・提供している。
一方、東京海上日動は、データドリブンの思想に基づいた保険商品やリスクソリューションの開発の知見を活かし、リスクの可視化や保険設計が困難であった水産養殖領域での商品開発と未来のサステナブルな水産養殖社会への貢献を視野に入れ業務提携を行う。