カルビーは11月17日、イシダと共同で新たなトレーサビリティシステムを構築し、湖南工場(滋賀県湖南市)で製造する「堅あげポテト」の製造ラインの一部に2022年1月からパイロット導入すると発表した。システムの導入後は、使用原料から計量、包装、検査、箱詰めなどの各情報を1袋単位で一元管理し、トレース可能となる。
従来のトレーサビリティシステムでは、使用する原料や製造工場、製造ライン、製造時間を基に情報を把握していたという。今回開発したシステムは製造工程内に複数の監視機器を導入したことで、前後工程のデータをひもづけられるようになったため、1袋単位で情報を一元管理可能であるとのことだ。
同システムの開発により、情報の照会が迅速に行えるとともに、各工程での作業状況が把握できるようになるため、両社は製品状態の精緻な把握や品質向上にもつながると期待している。
また、湖南工場では同システムの導入に加えて、製造ライン自動運転の検証やIoT基盤構築も同時に進めており、デジタル技術を活用した次世代の工場モデルを目指しているという。