富士通とBen-Gurion University of the Negev(以下、ベングリオン大学)は11月16日、同大学に設置した富士通の研究拠点である「Fujitsu Cybersecurity Center of Excellence in Israel」(以下、富士通CCoE IL)において、実社会での安全なAI利用を支援する技術およびソリューションの開発に向けた共同研究を10月より開始したことを発表した。
両者は今回の共同研究によって、AIモデルや学習データなどへのセキュリティ脅威が引き起こす問題を解決する技術を開発して、AIを実装したシステムやソフトウェアにおけるセキュリティの高度化を目指す。
具体的には、「富士通CCoE IL」において、AIに対するセキュリティ脅威に関するさまざまなケースを想定した実証実験を行うことで、それらを防御するために必要となる技術の確立に向けた先進的な研究に取り組む予定だ。
テーマの一例として、自動航行ドローンへの攻撃検知やネットワーク通信への不正検知などのシーンに、新種の攻撃など未知の脅威を検知可能なAIモデルを適用し、進化する攻撃手口に適切に対処するための技術開発を狙うという。
研究機関は2024年8月までを予定している。富士通は技術検証のシナリオ検討や技術の検証および評価の支援を提供し、ベングリオン大学は技術の検証および評価に取り組む。