大和ハウスグループの大和ライフネクストと理経は、マンション居住者向けに消防訓練をVRで行うことができるソリューションを開発し、大和ライフネクストのマンション防災サービスブランド「マンボウ(manbow)」として提供を開始した。

  • VR消防訓練サービスの利用イメージ(同社資料より)

    VR消防訓練サービスの利用イメージ(同社資料より)

VRでの消防訓練は、両社と横浜市の3者連携協定「次世代型マンション防災コンテンツの共同研究開発」より生まれたもの。コロナ禍におけるマンションでの消防訓練への参加率が低下しており、その課題解決のためのソリューションとして開発されている。横浜市消防局が監修のVR動画を活用し「消火訓練」「避難訓練」「通報訓練」の3つ訓練を行う。訓練はいつでも、どこでも居住者の都合のよいタイミングで実施可能で、案内から参加集者の集計までカバーするため、マンション管理組合の負担が軽減できる。

マンション居住者様向けVR消防訓練サービスの詳細(公式Webサイト)

マンション居住者様向けVR消防訓練サービスの詳細(公式Webサイト)

訓練の流れは、マンション全世帯にQRコード付きの広報文を配付、QRコードをスマートフォン等で読取り、動画サイトにアクセス。動画を視聴し防災訓練を行う。最後に、VR消防訓練の参加状況や視聴状況の確認を行う。横浜市のあるマンションで行われた実証試験では、通常の消防訓練に比べて参加率が5倍という結果を得ることができたという。

大和ライフネクストの防災サービスブランド「manbow」(公式Webサイト)

大和ライフネクストの防災サービスブランド「マンボウ」(公式Webサイト)

VRを使った防災訓練は、大和ライフネクストよりマンション防災サービスブランド「manbow」(マンボウ)のサービスとして、オンリーワン防災マニュアル制作サービスや管理組合、家庭向け防災備品の提案などと共に防災サービスとして提供される。手始めに大和ライフネクストが管理するマンション管理組合を対象に展開、今後広く一般のマンション向けにもサービスを拡げる構えだ。