IPA(情報処理推進機構)は11月10日、中小企業向けサイバーセキュリティ対策支援サービス「サイバーセキュリティお助け隊サービス」の新たなWebサイトを公開した。同サイトでは、中小企業を脅かすサイバーセキュリティ上のさまざまなリスクを、「かるた」になぞらえ表現した「サイバーセキュリティ対策かるた」により、日常の業務で見落とされがちなリスクをわかりやすく啓発する。
IPAは2019年度から2年にわたり、中小企業のサイバーセキュリティ対策を支援する仕組みの構築を目的とした実証事業(サイバーセキュリティお助け隊)を実施。
その結果を踏まえ、中小企業に不可欠な各種サービスをワンパッケージで提供することを要件としてまとめた「サイバーセキュリティお助け隊サービス基準」を策定し、同基準を満たす民間のサービスを「サイバーセキュリティお助け隊サービス」として登録・公表している。2021年4月には、第1回審査の結果、5つのサービスを登録した。
新たに公開したWebサイトでは、「サイバーセキュリティお助け隊サービス」の利用対象となる中小企業に向けて、登録サービスを紹介するのみならず、サイバーセキュリティ意識の向上を目的とした啓発コンテンツも同時公開。
具体的には、登録されたサイバーセキュリティお助け隊サービスのリストや、中小企業向けの情報セキュリティ関連情報へのリンクなどを掲載しているほか、日常の業務で見落とされがちなリスクを46種類のイラストと標語で表現した「サイバーセキュリティ対策かるた」を公開。
ランサムウェアやフィッシング詐欺といった昨今多く報道されているサイバー攻撃に加え、パスワードの使い回しやWi-Fiからの情報漏洩など、身近な業務に潜むリスクをかるたで表現。それぞれ100文字程度の解説も加えられており、対策のヒントとして役立てるほか、SNSでシェアすることにより身近な人と気付きを共有することも可能としている。