矢野経済研究所は11月10日、国内のデジタルマーケティング市場を調査し、DMP/MA市場の市場規模推移・予測について公開した。

  • DMP/MA市場規模推移・予測 (c)矢野経済研究所

    DMP/MA市場規模推移・予測 (c)矢野経済研究所

同調査は2021年6月~10月、矢野経済研究所が選定したDMP、MA、CRM/SFA、データ取引市場事業者などを対象に、面談や電話などで調査したもの。

それによると、国内のDMP/MA市場は引き続き拡大傾向が続いており、2021年のDMP/MA市場規模(事業者売上高ベース)は600億円となる見込みだという。同社は市場拡大の要因として、オンライン事業を展開する企業や中堅・中小企業におけるデジタルマーケティングツールへの投資が順調に進んだことなどを挙げた。

また、DMP/MA市場は今後も堅調に推移し、2026年には865億5,000万円となると矢野経済研究所は予測する。その背景には、ユーザー企業においてオンラインへのシフトが進んだ顧客の購買行動への対応の必要性が引き続き高まっていることや、コロナ禍で業界全体の売上が落ち込んだ旅行業界などからの投資が回復傾向にあることを挙げた。そのほか、ポストCookieに向けた取り組みや、AI活用によるマーケティングデータ活用・分析などの取り組みも加速していくとしている。