TISは11月8日、オンライン予約に関する性質をスコアリングし、悪質な予約による被害削減を支援するサービス「ReservationEye」を発表した。同サービスは、2022年1月より国内のオンライン旅行予約サービスに提供する予定だ。

同サービスは、オンライン予約情報に対するNo Show(ノーショー、予約したにも関わらず事前のキャンセルなく現れない予約客)リスクのスコアを提供するサービスだ。過去の予約実績情報、チェックイン時間、宿泊人数、予約時間、チェックインまでの日数などの宿泊属性情報をもとに、同社が独自に開発したスコア判定エンジンを用いて予約情報を分析することにより、その予約情報のNo Showリスクをスコア化する。

  • 「マネージドクラウドサービスonAWS」のサービスイメージ

例えば、オンライン旅行予約サービスの予約サイトで利用者が予約確定を行うと、同サービスに情報が連携される。連携された予約情報を約200個の要素に分解したうえでNo Show発生リスクが算出され、宿泊施設にスコアとして開示される。

同サービスを活用することで、No Showのリスクが高い予約客のみに電話やメールでの事前の宿泊意思確認を行えるため、人的コストの削減が期待できる。

2020年9月から12月に国内のオンライン旅行予約サービスに実施したPoC(概念実証)では、今回のサービスから提供されるスコアをもとにNo Show発生リスクの高い3%の予約に対して架電対策を実施した結果、そのうち39.6%が後にキャンセルを行ったため、被害金額軽減が期待できることがわかった。

TISは美容、飲食、テイクアウトなどオンラインで予約システムを展開している他業種にも同サービスを展開していく予定だ。